だから、書店で彼の撮った写真集を見かけたときも、最初は「あれっ、片岡義男って誰だっけ?」とすぐには作家の片岡義男とは結びつかなかった。
僕の手元にあるのは「東京のクリームソーダ」という本。出版社が倒産してすでに絶版になってしまっている。
この中で登場するのは、おもに東京の下町といえる場所。
まず、僕自身も歩き回ったことがある場所も少なからず含まれている、ということでとても興味が持てた。
それと、彼が撮る写真は、東京によくある風景のようだが、切り取り方が独特でおもしろい。
しかしながら「スタイリッシュで、かっこいい男と女が登場する小説」という、僕の持っていた彼の小説に対する貧困なイメージと、これらの写真はどうしても結びつかなかった。

写真:トークセミナーが行われた吾妻橋のアサヒビールの建物、通称"う*こビル”
先日、雑誌 " Coyote (コヨーテ) "主催の「風景を撮る、東京を撮る」という片岡義男さんのトークセミナーに参加してきた。
編集長の新井氏と片岡さんの対談形式で、彼の写真と東京について語る、という内容であった。
片岡さんの小説は、どこかリゾート地のような場所が舞台になっていることが多い、という勝手なイメージを持っていたので、東京に愛着を持って、写真を撮り続けていることは意外だった。
商店街に架かる提灯、飲食店の店頭にかざられるサンプル、映画のセットのようなひなびた飲食街の路地、意味不明な案内看板、なにか意味ありげな番地の表示、店頭に貼られる女性タレントのポスター、などの面白さについて語られる。
その中で、編集者の人が構成したスライド・ショーは、とても秀逸だった。ある意味、すべて表現していたといっても良いかもしれない。現実にある(または、あった)東京の街並は、ひどく"非・現実的"な光景として映しだされていた。それは、サウンドトラックとして流れていたジャズのせいかもしれないが、どこか違う世界の写真のようにも感じた。
「様々な色・形・素材の重なり合いを、ある角度からある画面で切り取ること」「ある美学に基づいた構成こそが重要」という趣旨のことを言われていたように記憶している。
コラージュとして平面に記録された"作り物のような"リアリティのない風景。これは東京という街の本質ではないか、と納得してしまった。
また、現在興味ある写真家として、ステファン・ショアをあげていたのも、なるほどなと思った。
写真と文章の間の結びつきはない、と言っていたが、片岡義男の昔の小説も少し読んでみたくなったし、またひさしぶりに東京の街を歩いてみたくなった。
<片岡義男の写真集>
● 東京を撮る
● 東京22章 - 東京は被写体の宝庫だ。
● ホームタウン東京 - どこにもない故郷を探す
<関連書籍>
● Uncommon Places / Stephen Shore
● コヨーテ 2005年7月号
● Pictures from the Surface of the Earth / ヴィム・ヴェンダース
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でも、ほとんど内容を覚えていないです^^;
片岡さんの写真セミナーがあったんですね。知っていれば行きたかったくらいです。
最近、片岡さんの東京センチメンタル写真&文章の本にはまってるんです。川本三郎さんがリアルタイムの東京街歩きエッセイをあまり書かなくなった今(むかしの東京や郊外の旅行記にシフトしてしまった)、荒木経惟氏と同じぐらい東京の街にこだわっている片岡さんの東京本は面白く、興味深いです。
片岡さんによる、誰一人写っていない、時間が止まったように見える街の写真たちは、超現実・非現実に見えて、とても濃密なものを含んでいるようにもみえます。
片岡さんの写真に興味を持ったのは割と最近なんですが、東京の街歩きをしたくなりますね。
川本さんの本も、町歩きや映画についての本はよく読みましたよ、だいぶ前になりますが。
アラーキーといえば、小田急線で終電に近い時間の新宿行きの電車に乗っていたら、目の前にイイ感じで酔われているご本人が座っていて、ジーっとにらまれた事があり、ちょっとビビリました(笑)
なんかBlogなるものに慣れていなくて。。
写真(特にNZの)いいですねー。写真が撮れるのって羨ましいです。
実は「せかちゅー」の本を見たとき、片岡義男の事を思い出しました。(せかちゅー自体は読んでいないのですが。※どうもベストセラーになっている本をレジに持ってゆくのがこそばゆくて、一段落してから買ったりして。)
せかちゅーの「空」や片岡義男の「海岸線とバイク」 誰でもどこか持っているセンチメンタリックな部分を呼び起こして本を手に取らせるのかな、
せかちゅーの表紙が例えば「点滴」とかだったらあそこまで売れなかったような。あの「空」も相当美しかったと思います。
いやー、写真は好きなだけで、自己満足です。
「せかちゅー」は話題になりはじめた頃に、古本を買って読みましたが、あんなベストセラーになるようなものでは無いと思いました。(けっこうありがちで地味な作品ではないかと、、、)
まあ、今なら古本屋で100円で売ってるから、読んでみても良いかも(笑)
僕もあの写真は好きです。
あれは、このブログでも紹介した川内倫子さんの写真なんですが、彼女の写真は良いですよ。
いま一番売れている写真家の一人なので、大きな書店に行くと、何冊かは写真集が置いてあると思います。
圧倒されるような題材ではなく、身近な風景を撮っているので、見ていると不思議と自分でも写真を撮ってみようか、なんて思えてくるんですよね。
(実際はあんなセンス良く撮れないんですが)
<a href= http://www.cnrc.ca/icist/journals/cjb/b98-129.html >Molecular phylogenetic studies in the genus Amanita</a>
http://www.ajcf.pl/press/skarb5.htm
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