2005年06月09日

【 本をめぐる旅 】いつも旅のなか / 角田光代

いつも旅のなかいつも旅のなか
なんというか、とても "つっこみがい" がある旅のエッセイなのだ。
「おいおい、そりゃやばいだろ?」や「なんで、そうなるの?」や「それ、おかしいっ!」などと思いながらも、カクタミツヨ・ワールドに引き込まれていく。
というか、「このひと大丈夫なんだろうか」と読んでる側がどんどん心配になってくる、と表現したほうが正しいかもしれない。

モロッコでは商売上手な少年につきまとわれ、ギリシャのリゾートでゴージャスな旅のはずがまったくの季節はずれ、と思えばそのまま「かかとの高いブーツにキャリーケースをひきずる」という格好で修道院を巡り延々と歩き。ゲリラ活動まっさかりのスリランカを何も知らずに旅する、と思えばフィレンツェを悪の巣窟かと思っていた、と。

とはいえ、「旅は好きだが旅慣れていない」と自称する割りには、好奇心だけでふらっとバックパックを担いで一人旅に出かけてしまう。そんなスタイルは個人的にとても親近感がある。
角田さんがよく出かける旅先は、必ずしも自分のとはオーバーラップしていないのだが、ガイドブックに頼らずに自分の目と感をたよりに旅し、それを等身大の言葉で表現した文章は、自分の旅に対する思いにダイレクトに響いてくる。

ところで、そんな角田さんは "彼氏体質" で「過去に彼氏がいなかったのは3ヶ月のみ」だそうだ。(ダヴィンチのインタビュー記事にそう書いてあった)
最新刊 「この本が、世界に存在することに」のあとがきには
「私は別れた恋人とほとんどの場合友達になる。現恋人にも会わせるし、ふたりきりで酒を飲みにいったりもする。それが私はふつうのことだと思ってた」
とある。

はぁ、、、はっきり言って、現恋人にも元恋人になるのもごめんこうむりたい感じなのだが、彼女の旅のエッセイを読んでいる自分はまるで現恋人のように彼女の事が気になるし、読み終えたあとも元恋人のように酒に付き合わされているかのような感じがつきまとう。

カクタミツヨの本はくせになる。あなたも気をつけたほうがいいですよ。

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posted by yuji at 23:56| Comment(0) | TrackBack(1) | 写真/本をめぐる旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt:  ひとり旅好きになりたい。これは、本末転倒な話だ。なぜなら、私はひとり旅をしたことがない。とりあえず、ひとり旅をしてみるべきだ。それから、旅について語れよと言うような話だが。  私は、いつもいる場所..
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