2005年05月25日

【 旅する映画 】恋人までの距離 / ウィーン

僕がウィーンを訪れたのは2月だったから、とても寒かったはずだ。建築学科の学生だった僕は、建築のガイドブックを片手に毎日毎日相当な距離を歩き回っていたが、不思議と寒さについての記憶はまったく残ってない。
とても整然とした街並、あまり人気がなくガランとした地下鉄の駅、最上階の立ち見席でみた本場のオペラ、清潔で落ち着いた雰囲気のユースホステル、可愛らしいけど違和感があったフンデルトヴァッサーがデザインした集合住宅、合理性と優美さを兼ねそなえ知性を感じたオットー・ワグナーの郵便貯金局、、、、、
今となってはずいぶん昔のことだが、それらの事柄は断片的ながら不思議と鮮明に記憶している。

久しぶりに映画「恋人までの距離(ディスタンス) / BEFORE SUNRISE」」を観た。恋愛映画にはあまり興味がなかった僕が最初にこの映画を見たのは、そのころ好きだったジュリー・デルピーが出演していたからに他ならない。
それでも、これが並の恋愛映画だったら何度も見返すことはなかったはずだ。

ウィーンの街はこの映画の舞台となっていて、路面電車、プラター遊園地の大観覧車、王宮、ベルヴェデーレ宮殿、シュテファン寺院、クライネスカフェ、ドナウの川辺、オペラ座、船上レストラン、市立公園と風景は移動していく。
しかしながら、この映画の中心はあくまでも主人公2人の会話にあり、ウィーンの美しい風景は物語の背景でしかない。

主人公の2人、セリーヌ(ジュリー・デルピー)とジェシー(イーサン・ホーク)は、ウィーンに向かう列車の中で出会う。
大声で喧嘩をしているドイツ人夫婦を避け、セリーヌはジェシーの隣の席に移動してくる。

「夫婦は年を取るにつれ、お互いの声が聞き取れなくなるの」
「、、、なぜ?」
「年と共に男は高い声を識別できなくなり、女はその反対なの」
「だから、夫婦は殺し合わずに年を重ねられるのか、、、」

このように始まった2人の会話は、とにかく魅力的だ。
今風にいえば「恋愛力」のある言葉が、重ね合わされていくことになる。
たとえばセリーヌのこんなセリフ、

「もしも、神が存在するとしたら、それは人の心の中ではなく人と人の間でだと思う」

今年になって、この映画の続編「ビフォア・サンセット」が公開されたが、ちょうど旅行前の忙しい時期で見逃してしまった。
おそらくネットで検索すれば、あらすじが書かれたサイトがたくさん並ぶだろう。
でもじっと我慢しなければならない。
そして僕はこの2作がパックになったDVDセットを予約した。

ビフォア・サンセット / 恋人までの距離 ツインパック
(初回限定生産)
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posted by yuji at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅する映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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