2005年05月30日

【フライフィッシング】僕が桂川での釣りをやめた理由

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友人達に「もう桂川では釣りをしない」と宣言してから2年が経った。その間、一度だけ付き合いで川原に1時間ほど立っていた事はあったが、それ以外は竿を持って川原に行ったことはない。(忍野地区は除いて)

山梨県内を流れる桂川(正式名称は相模川)は、山中湖や忍野村内の湧水を水源とし、富士吉田市、西桂町、都留市、大月市内の湧き水や雨水を集めながら下り、神奈川県内に入ると相模川と名前を変え、相模湾に流れ込む。
神奈川県内の水道水の約40%(宮ヶ瀬ダムを入れると60%)は、この相模川を水源としている。

1.小型のダンプカーがバックしてきて、護岸の上から川原に向けて建築廃材を捨てていく
2.川の流れの中に立っていると、オバちゃんが上流の橋の上から生ゴミを捨て、僕の周辺をゴミが流れていく
3.とある支流で、川から崖の上を見上げると、住宅の庭から、くっきりとゴミを捨てている跡が残っている(=日常的にゴミ捨て場にしている)
4.とある支流では、生活排水だけでなく汚水まで流れ込んでいるような匂いが漂う場所がある
5.富士吉田市内の支流で釣りをしていたら、川が紫色に染まった、染色工場が排水を流しているそうだ
6.とある支流で釣りをしていたら、雨も降らないのに突然川がドロドロに濁った、なにか工場の排水のような匂いがする
7.川原に建築廃材が山のように積まれている
8.川に冷蔵庫が沈んでいる
9.川にオートバイが沈んでいる
10.一見綺麗に見える水だが、川の中を歩くと川底に溜まったヘドロからメタンガスが浮いてくる

全てが日常的なことではないが、これは現実に体験したことだ。そして、この川が尋常でないほどゴミが多いことは、富士吉田、西桂、都留、大月あたりの桂川へ通っている釣り人にとっては、常識となっている。しかもここでは、観光客が捨てる空き缶だけではなく、明らかに日常生活の中から生まれるゴミが多い。
釣りをしない一般の人が、どの程度この現状を知っているのだろうか?(少なくても神奈川県民はこのことを知っておいた方が良いと思う)

かつて、川が生活の中心にあった時代があったはずだが、いま川は生活の裏側を流れる、都会の真ん中では地下を流れている場合もある。もっとも現在でも世界を見渡せば、川を中心に生活を営んでいる人達がまだまだ存在するが、、、

あまりアウトドアと接点がなかった僕が、川へ行くようになったのはフライフィッシングがきっかけだった。おかげでそれまでとは違った視点を持てることになった。
かなり山奥に行っても、交通量が多い道路脇やキャンプ場などが多いエリアでは、空き缶やコンビニの袋などのゴミが多い。これは、川の側から見た時に初めて気付くことで、道路側から眺めても「緑が美しいね」ぐらいにしか見えない景色だと思う。

桂川は豊富な湧水のおかげで、魚の成長が早い。他の小渓流とは比較にならないほど大型のヤマメ、イワナ、ニジマスなどの魚が釣れるため、釣り人にはとても人気がある。
僕もある時、偶然に巨大な魚を掛けてしまって以来、しばらくは足繁く通っていた。それでも、だんだん行くことが憂鬱になって来て、あるときプッツリと釣りをする気になれなくなってしまった。
その後、古本屋で見つけた古い雑誌の中で、僕の気持ちを代弁してくれている記事を見つけた。


もう7、8年前になると思うけれど、僕は山梨県大月市を貫流する桂川にアマゴを求めて熱心に通っていた時期があった。
僕は当時、桂川に通いながら、なんだかやたらとイジケていたのである。ただ釣れるという理由だけで桂川に通っている自分と、川で会う釣り人を軽蔑するようになった。
知っている方も多いと思いますが、大月を流れる桂川には生活必需品のあらゆる残骸が投げ捨てられています。今思い出しても、それはさながらゴミ箱の中の釣りであった。だが、そんな川でも釣れるから人が訪れる。そのことに漁協も甘えて、川の凄まじい有様には眼をつむっているとしか僕には思えなかった。釣り人が訪れなくなれば、地元も考えを改めるかもしれない。釣り人は積極的に桂川を釣り場から外して無視すべきだ、と僕は考えた。
僕は自分で言うのもなんですが、釣りに行けば必ず入漁券を買い(当然でした。ごめんなさい)、昼食は川の近くの食堂かパン屋で求めた物で済ませるように気を遣っている。どうしてそうするのかというと、いい川のある街の店は釣り人の僕の落とした金で多少なりとも潤ってもらいたい、と考えているからです。だから、そんな僕が桂川に行くのをやめるというのは、それが僕にとっての大月市民に対する小さな小さな経済制裁のつもりだったからです。
(フライの雑誌18号/1991年12月発行「川を利用した大規模ゴミ処理装置がある街」碓井昭司著より一部抜粋)


これは、もう20年も前のことだから、現在の状態と比較することは難しい。それでも相変わらず "ゴミの多い川" であると釣り人の多くが感じている。

僕にとってはもう、桂川での釣りは "吐き気がするほど" 不快なことだが、かといってこの川での釣りを楽しんでいる他の釣り人を非難するつもりはない。
釣り人が川にいることが、ごみを捨てようとする人に対しての抑止力になる、という考え方もあるかもしれない。
だから、釣り人には少しでも川にゴミを残して欲しくないし、ゴミを捨てようとすることに対して敏感でいて欲しいと思う。
ただし、そういった中には、荒っぽい人達もいるだろうから、くれぐれも気をつけて欲しい。

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posted by yuji at 00:49| Comment(46) | TrackBack(3) | FF / アウトドア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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